原点回帰

愛おしくってごめんね

私には『担当』というべき存在はまだいないのかもしれない

 

ジャニヲタと呼ばれる人たちの間では、自分が応援しているタレントのことを『担当』と表現する文化があるのだという。

 

ところで私は、SMAPの中居くんが大好きだ。

しかし、私には自分を『中居担』あるいは中居くんを『自担』と呼ぶことへの強い抵抗感がある。そういった表現をしたことないわけではないが、なんとなく用いながらも、むずむずとした気持ち悪さを感じていた。

『担当』という独特の文化への抵抗があるわけでもなければ、もちろん他の方々が中居くんを『担当』『自担』と称することへの抵抗もない。あくまで「自分が」中居くんに対して『担当』『自担』という言葉を用いることに、強い抵抗感があるのだ。

 

繰り返しになるが、私は中居正広というアイドルが大好きだ。

時期によって熱量に差はあれど、物心ついてからずっと、中居くんが好きだった。正直にいうと、特にここ数年、性別・年代・国や地域に関係なく、ありとあらゆるアイドルを推してきたか、ここにきて「やはり私にとって最高のアイドルは中居くんである」と思い知らされ、原点回帰を果たした。

私のアイドル好きの根底には絶対的に中居くんが存在しているし、中居くんは世界一のアイドルであるとも思っている。しかし、そう思っているからこそ、アイドル中居正広は、私なんぞの一生をかけても推しきれないと思っている。アイドル中居正広が「好き」だという中に、私にとってあまりにも偉大で絶対的であるがゆえの、絶望と諦めに似た屈折した思いを孕んでいるのだ。

それほどまでに私の中で偉大である存在を、『担当』していると言ってしまうのはなんともおそれ多いと感じているからこそ、「中居坦である」と言ってしまうのは憚られるのだろう。

 

さて、冒頭に述べた通り、『担当』『自担』という言葉を用いるという文化に対して苦々しく思っているわけではない。したがって、「誰担ですか?」という質問を嫌がっているわけでもないし、むしろ「◯◯坦です!」と胸を張って言える方々をとても好ましく、羨ましくも思っている。

だからこそ、わたしは『担当』という存在を持ってみたいという願望がある。しかし、中居くんという存在は私にとってとてつもなく大きすぎて、『担当』という枠には入れられない。(もっとも、私がもっと幼ければ、『神担』などと表していたかもしれない。)

 

中居くんを『担当』と呼べない以上、私には『担当』と言うべき存在はいないのかもしれない、と考え、では私は今後「誰担」になり得るだろうか、と少し考えてみた。

 

①本命・中間淳太(ジャニーズWEST)

ここ数ヶ月、私の視線と心を奪ってやまない王子様

その安定感は随一ではないだろうか。

私はジャニストでいえば、お淳太様かっこいいと言いつつ、なんだかんだ濱ちゃんが好きなタイプ、と自己分析していたのだが、『な・に・わ・ぶ・誌』でのかわいらしさがそうはさせなかった。男性アイドルグループにおいて最年長を好きになる確率の高さに、中居くんの影響を感じないでもないのだが、目を瞑っていきたい。

 

②対抗馬A・金内柊真(関西ジャニーズJr.)

『まいどジャーニィ~』においては、長らくエリンギプールで名を馳せた平野紫耀に注目していた。まいジャニを見ていたある日突然、ふと、私は金内を応援しなければならない…!と強烈に感じたのである。あのふわふわのボケっ子たちの中で、必死に突っ込み続けている様が心に響いたのかもしれない。

平野紫耀の通訳を自称する金内を候補にするあたりに、二番手でいたいと言っていた中居くんの影響を感じないでもないが、目を瞑っていきたい。

 

③対抗馬B・藤ヶ谷太輔(Kis-My-Ft2)

私はアイドルグループにおいて、「敬意ドル」という枠があり、アイドル力に優れている、圧倒的0番感があるといった、いわゆるセンターやエースと呼ばれる存在を、敬意を表すべきアイドル略して敬意ドルと勝手に呼んでいる。

おおよそ私は敬意ドルを推すことはないのだが、その存在には積極的に敬意を表していきたいし、特に好きだというわけでなくとも、センターやエースのアイドル力溢れる存在に対して、「敬意買い」として投資していきたいと思う。芸術家のパトロンのような心境かもしれない。

そして、私にとって藤ヶ谷はその「敬意ドル」である。というか、いわゆるキスマイの前三人は総じて「敬意ドル」である。ただ、その敬意にも方向性の違いがあり、藤ヶ谷・北山は「セルフプロデュースに長けている」という点、玉森は「ただそこに存在している」というだけで敬意を表したい。ときどき、「前三人って言われてるけどイケメンか?」という意見を見かけるが、ナンセンスにもほどがある。私は「イケメンかイケメンでないか」が前列後列を分けてしまったのではないと考えている。藤ヶ谷・北山はステージ上での存在感、カメラに抜かれた時のかっこつけ方が素晴らしい。玉森は、逆にいついかなるとき、例えばぼやっとしているときに抜かれても画として成立するというところが素晴らしい。そう思っている。とはいえ、個人の、しかもただのドルヲタの意見なのでキスマイファンの方々にはお気を悪くしないでいただきたい。

「おおよそ敬意ドルは推さない」と言っておきながら、対抗馬として名前があがっているのはなぜかというと、大半が『もしもツアーズ』のせいである。ディズニー特集になるとだいたいいる藤ヶ谷、そしてディズニーと藤ヶ谷がかけ合わさった時に生まれる、腹立たしいまでのかわいさ。「かわいい」と「むかつく」を交互に使い続けた結果、「むかつかわいい」という表現が生まれたほどである。彼の持つ天性のかわいらしさが、対抗馬たらしめるのである。

 

④大穴・横尾渉(Kis-My-Ft2)

常々、キスマイなら横尾さんが好きだと言ってきたのだが、正直アイドルとして推したいかといわれると、難しいところなのである。

舞祭組で『黄金伝説』に出演した際、ただ一人船酔いせずに「横尾です横尾です横尾です」と主張した姿、また船酔いをしなかったことに対するコメントだけでいえば、確実に私が好きなタイプのアイドルである。が、様々な媒体や『キスログ』での発言から、今の横尾さんのままでは私はアイドルとしては推せないなと感じている。この辺を詳しく述べていると、どこからともなく怒られそうなので割愛させていただきたい。しかし、将来への期待を込めて、大穴とさせていただいた。

 

今のところ以上の四名が思い付いた。とはいえ、絶対的ともいえる中居くんの存在が覆らない中で、果たして彼らを『担当』と表していいのかは疑問である。

なので、しばらくの間は「中居くんが絶対的に好きだけど、今のところ担当不在」というよくわからないスタンスのままでいたい。結局DDなだけかもしれないけれども。